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光に向かって日々行進(更新)したい!?
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 前の記事にも書いたが、私の自覚からして、私は明らかに「活字離れ」の進んだ現代っ子の部類だと思う。基本的に本は読まないし、まして挿絵のない本など「見よう」とも思わない。

 それでも、パソコン関連の参考書はイヤでも「見なければ」ならないし、大学時代は工学部だったので工学系の学術書を「眺める」のは好きな方である。思い起こせば昔から、文庫本などとは縁がなく、もっぱら百科事典などを「めくって」いた記憶がある。

 しかし、そういった類の本は決まって「はじめに」は面白くないし、読まなくても別に困らない。大抵、その本で扱っているアプリケーションのバージョンやら環境などを書き連ねてあるだけなので、「そんなこと表紙に書いてあるわぃ」と読まないのだが、この本の「はじめに」は、「面白い」と思うのと同時に何かスッキリするものがあった。

 まず最初に、これだけ科学技術が進歩した現代なのに、「印相」を始めとする「手相」「家相」「墓相」……といった占いを信じている人が非常に多いことが書かれていた。

 何を隠そう、私の実家は印鑑屋もやっていたので、実印から銀行印、認印やらシャ○ハタのハンコまで扱っていた。言うまでもなく、カタログもウジャウジャあった。

 それらのカタログに決まって書かれている文句は「開運」という文字。そして、印鑑のケースと言えば、見るからに有り難そうなキンキラキンの刺繍の張られた皮のケース。アッという間に割れてしまうシャ○ハタのプラスチック製ケースとは大違いだ。それはそうとして、幼い頃からそういったカタログを見ていながら、そういったものは信じられるものではなかった。見るからに「ウソくせぇ~」というシロモノだ。もっと言うならば業界サンが作った「新興宗教」と言ってもいいかもしれない。なんせ買った印鑑で開運など納得できるモノではなかった。

 最近になって、帰省したときに印鑑屋もやっている父に面白い話を聞いた。印鑑は決まって丸いカタチをしている。あまり、四角いカタチをお見かけすることはない。それはナゼか?本当かウソかは知らないが、

1、円筒形ならば、机の上に置いたときに転がる。
   ↓
2、転がったら机の端から落ちる。
   ↓
3、落ちたら床にぶつかってどこかが欠ける。
   ↓
4、欠けたら印影が変わってしまって使い物にならない。
  これに更に印相学なんていう仰々しいものをトッピングしたら、
  変えねば不幸になるかもしれない。
   ↓
5、新しい印鑑を作る。
   ↓
6、印鑑屋は儲かる!

 何という素晴らしいシステム!これが本当かウソか知らないけど、実に信憑性がある。お中元やお歳暮という文化を百貨店が作って定期的な安定した収入源としているというハナシを聞いたことがあるが、それにも勝る集金システム!?

 そんな印鑑業者のしたたかな陰謀の上に出来上がった印相学。コレをまともに信じて買っている人を目の当たりにしてきたのだ。理屈に合わないモノは信じられない私はジンマシンが出たが、そこら辺をこの「はじめに」では鋭く突いていて私は非常に気持ちよかった記憶がある。

 自分の運命なんて印鑑じゃ決まらんだろ?

 そこら辺のモヤモヤをスッキリさせてくれた名文でした♪
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